小原流の歴史
小原流は明治の中頃、初代家元 小原雲心(おはらうんしん)が「盛花(もりばな)」という新形式のいけばなを創始して、近代いけばなの礎を築きました。
当時、世の中は西欧化の波にのり洋風の屋敷がたてられ、また西洋種の珍しい花がたくさん輸入されました。雲心はいち早く洋花をいけばなに取り入れようとしますが、従来の立花形式のいけばなには合いませんでした。洋花にも合うよう考案されたのが「盛花」で、水盤のような浅い器に低く盛るようにいける方法は画期的なことでした。
創流から1世紀、その時代の生活様式の変化にともない生活空間にふさわしいいけばなが生み出されています。
(歴代家元)
二世家元 小原光雲 1880生〜1938没
三世家元 小原豊雲 1908生〜1995没
四世家元 小原夏樹 1949生〜1992没
五世家元 小原宏貴 1988生〜 |